スマートフォーツーにボッシュS-4Cをつけてちょうど一年ですが、バッテリーがあがったみたいでセルがまわらず、購入店にもっていって調べると、始動電圧がひくいのでかかりませんとのこと。始動電圧って、いくら充電しても回復はしないものでしょうか?
購入店では、E-4C 約26000円を購入するように言われてしまいました。
そんなものでしょうか?バッテリーの寿命はこんなものですかね?
よければみなさん、ご意見をおきかせください。
お問合せありがとうございます。
始動電圧についてですね。
エンジンを始動する時、バッテリーには大きな負荷が掛かります。
この時、一時的に電圧が落ちます。この事を始動電圧(ドロップ電圧)と言います。
通常バッテリーの電圧は12.6V有りますが、始動時は12.0V程度まで下がります。
バッテリーが弱っている(放電している)場合はもっと下がり、エンジン始動最低電圧は8V程度は最低必要です。
中学校の理科の時間で勉強したと思いますが
V(ボルト・電圧) X A(アンペア・電流) = W(ワット・仕事量)
V(電圧)が下がると、沢山のA(電流)を流さないとW(仕事量)をこなす事は出来ません。
逆にV(電圧)が高いと、少しのA(電流)でW(仕事量)を行えます。
この事から、電圧が下がれば下がるほどバッテリーの負荷は大きくなります。
さて、始動電圧は充電しても回復しないのか?
充電とは、バッテリーに電気を蓄える作業を言います。
バッテリーは充電する事で電圧が上がり、放電電流量が増えます。
つまり、始動電圧が下がらないようにする事が充電です。
通常、1年程度使用したものであれば、充電する事である程度回復します。
ただ、開放電圧(バッテリー単体の電圧)が10V以下まで下がっていれば
回復は難しいかと思います。
理由は、ボッシュ製シルバーバッテリー等のカルシウム合金製バッテリーは
1度大きく(10V以下)まで下げてしまうと、充電しても充電抵抗が高くなり
使用可能まで回復しないのが常です。
逆に、このバッテリーの良いところは水の減りが非常に少ないのでメンテナンスフリー化が可能な事と、長期保管時の電圧低下が少ない事です。
寿命について
お車の使い方により、大きく変わる物では有りますが
一般的に3〜4年が寿命とされています。
1年でダメになる多くの場合は、お車の使用頻度が極端に少ない場合や
セキュリティーを掛け続けて保管している場合などです。
ご参考にして下さい。