はじめまして。
初回車検も終わり、最近セルの回りも遅くなってきたのでバッテリー交換を考えています。
対象の車両は、アウディTT2.0TFSIクワトロ(8JCCZF)2010年式、
純正搭載のバッテリーは、VARTA(5K0 915 105H 12V80Ah 380A DIN 640A EN/SAE)です。
車の使用状況は、週末のチョイ乗りが殆どで、年間走行距離も2,000~3,000km程度です。
また、特に電装部品の追加(オーディオ、電飾等)はしておりません。
こういった状況を踏まえ、最適なバッテリー選択のアドバイスを頂ければ幸いです。
以上、よろしくお願い致します。
お勧め品のご提案ありがとうございます。
お勧めのAGMバッテリーで検討したい思いますが、以下についてご教示頂けると幸いです。
1.従来のバッテリーとAGMバッテリーは充電方法(充電電圧、パターン等)が異なる為、従来バッテリー搭載車にAGMバッテリーを使用しても上手く充電が出来ない、場合によっては爆発する、といった記述を目にしたことがあるのですが、なぜこのようなことが言われているのでしょうか?(本当であれば勧めたりされないでしょうからデマだと思いますが。。。)
2.VARTAとMAGNETI MARELLIそれぞれの特徴をご教示ください。
以上、よろしくお願い致します。
TTQちゃん さま
おはようございます。 ご返信ありがとうございます。
早速ご質問についてです。
Q1・・・従来のバッテリーとAGMバッテリーは充電方法(充電電圧、パターン等)が異なる為、従来バッテリー搭載車にAGMバッテリーを使用しても上手く充電が出来ない、場合によっては爆発する、といった記述を目にしたことがある
A・・・従来型(液式)バッテリーとAGM(ガラスマット絶縁式)バッテリーの違いと特徴を理解する必要が有りますね。
まず、バッテリーの構成物(材質)は液式・AGM両方とも鉛と希硫酸です。 この事から物質が持つ電位は同じですので2.1Vになり6セルで12.6Vのバッテリーになります。
(構成物が違う場合、リチウムイオンは3.7Vと高い電圧を持っています)
この事から 『充電方法(充電電圧、パターン等)の違いで上手く充電が出来ない』 という事はありません。
違いは、大まかに言って絶縁体が左右と下を閉じたビニール袋かグラスウールの違いだけです。
液式のビニールは電解液の流動は開封している上だけですが、AGMのグラスウールは電解液が浸透していますので非常に流動性が高いです。
この事で、充電・放電時の化学反応効率が高いので高い始動性能・早い蓄電能力が実現します。
また、化学反応効率が高いと電解液に含まれる水(H2O)を電気分解(水素と酸素)する抵抗よりも低い状態で蓄電が行われるので、水の減りが極端に少ないことになります。
このように、AGMバッテリーは液式バッテリーよりも低い抵抗値で蓄電することが出来るので早くフル充電状態になります。 鉛蓄電池の特性上、蓄電すると抵抗値が上がり電流は流れにくくなりますので爆発する事は有りません。
このような事から、液式バッテリー搭載車にAGMバッテリーを搭載する事で問題にある事は一切在りません安心して高性能バッテリーをお使い下さい。
Q2・・・VARTAとMAGNETI MARELLIの違いについて
A2・・・世界で初めてEU規格のAGMバッテリーを生産したのはホッペケ社(独)です。
http://www.batteriesweb.jp/HPPK_595-901-085.htm
これが最初に日本に輸入されていきました。 その頃はまだAGMバッテリーの性能が良く分からなかったのため、ただ価格の高いバッテリーとして扱われていました。 弊社でも数年販売した。
このホッペケ社のAGM技術・工場をVARTA社が買い取り、メルセデスベンツに純正採用し一般販売ではUltraDYNAMICブランドとして販売しました。 その後、StartStopブランドに2011年に変わりました。 このような事からVARTA社のAGMは約7年程度販売実績があり、非常に高性能な製品で日本での使用でも長寿命なバッテリーと確認しています。
MAGNETI MARELLI(マレリー)社のバッテリーは弊社扱いは3年程度ですが、こちらも現在の所全く問題はなく、高性能バッテリーと確認しています。
ただ、お客様のお車がドイツ製が多く、イタリア製を敬遠する傾向が在るのでマレリーの製品を少しお安くさせて頂いています。
ご回答になりましたでしょうか?
ご検討よろしくお願いいたします。
早々のご回答ありがとうございます。また、とても分かり易くご説明頂き安心出来ました。自分の車はドイツ車ですが、特にメーカー国籍の拘りはないので早速、MAGNETI MARELLIのAGMバッテリーを発注させて頂きました。
以上、よろしくお願い致します。